Pixel 10搭載TSMC製「Tensor G5」どんな進化が見られるのか

Google は、「Pixel 6」から採用しているオリジナルプロセッサ「Tensor」シリーズの製造を、「Pixel 9」シリーズに採用された第 4 世代「Tensor G4」まで、韓国 Samsung（サムスンファウンドリー）に委託してきました。

しかし、第 5 世代「Tensor G5」搭載として今後発表される新世代 Google Pixel デバイス「Pixel 10」シリーズでは、その製造を世界で最も時価総額の高い半導体受託製造企業「TSMC（台湾積体電路製造）」に委託。「Tensor」プロセッサシリーズの製造を、Samsung から「TSMC」に乗り換えたことが、以前から報じられています。

これは Google が Samsung を見限ったとも見られるわけですが、Samsng 内部でも半導体事業の戦略練り直しを迫られるほどの衝撃だった模様で、最重要議題の「Google 事件」として緊急計画対応が検討されている模様です。Samsung は、2nm プロセス微細化技術による半導体の量産を 2025 年下半期に控えていて、それが成功するかどうかが今後の鍵を握ります。

そもそも Samsung が Google から見限られた主な要因は、3nm プロセスにおける歩留まりの低下と、半導体不足だった模様。Samsung 半導体事業は赤字が続いていて経営診断も開始されているほどなのですが、さらに Google から見限られたことは、相当大ダメージだったわけです。

とはいえ Google Pixel ユーザーとしては、Samsung 製「Tensor」から「TSMC」製「Tensor」となることでどんな進化が見られるのか、期待しかありません。

Source：the bell