この記事のポイント
- サイト独自調査の結果、2025 年 9 月 22 日(月)前後に配信された Android 版「Find Hub」アプリ v3.1.399-9 の内部コードから、新しい測距権限「Ranging(android.permission.RANGING)」が追加されたことを発見
- Android の「Ranging」権限は、Android 12(API レベル 31)以降で導入された測距権限で、Wi-Fi 電波の往復時間から Wi-Fi アクセスポイントとの距離を測定する技術「Wi-Fi Round-Trip-Time(RTT)」を活用し、デバイスの位置情報を特定
- 「Ranging(Wi-Fi RTT)」が Android 版「Find Hub」アプリに導入された場合、超広帯域無線通信「UWB」を搭載していない Android デバイスでも、「Wi-Fi RTT」を活用した高精度な位置情報特定が実現
今や世界 30 億台以上の Android デバイスを活用したネットワークにて位置情報を特定するサービスに昇華した、Google 位置情報特定サービス「Find Hub(Google の Find Hub)」。
その「Find Hub」の位置情報特定機能が、さらに強化されるかもしれません。当サイト独自調査の結果、2025 年 9 月 22 日(月)前後に配信された Android 版「Find Hub」アプリ v3.1.399-9 の内部コードから、新しい測距権限「Ranging(android.permission.RANGING)」が追加されたことを発見しました。
<uses-permission android:name="android.permission.UWB_RANGING"/>
<uses-permission android:name="android.permission.RANGING"/>
Android の「Ranging」権限は、Android 12(API レベル 31)以降で導入された測距権限で、Wi-Fi 電波の往復時間から Wi-Fi アクセスポイントとの距離を測定する技術「Wi-Fi Round-Trip-Time(RTT)」を活用し、デバイスの位置情報を特定します。この「Ranging(Wi-Fi RTT)」が Android 版「Find Hub」アプリに導入された場合、超広帯域無線通信「UWB」を搭載していない Android デバイスでも、「Wi-Fi RTT」を活用した高精度な位置情報特定が実現します。
ちなみに Google スマートディスプレイ「Nest Hub」などにはすでに「Wi-Fi RTT」が搭載されていて、「Find Hub」対応デバイスの位置情報特定にも活用されています。つまり、「Nest Hub」と同様の「Wi-Fi RTT」位置情報特定機能が、Android 版「Find Hub」アプリを通して Android デバイスでも今後解禁される可能性があります。Google の今後の発表に期待です。
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